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みなさま、お久しぶりです!
改めまして、ジュピです♪
お元気ですか~?
ずっとずっとサイトを放置してしまっていたのですが、
思い立ったが吉日、てことで、新しいツインレイストーリーを執筆いたします!
お時間のある方は是非ともお付き合いくださいね(o^―^o)ニコ
。。。 。。。 。。。
一昨年の6月、ジュピは新しい職場にいました。
40人程の1事業所にて、管理職として在籍しました。
まだ社員の顔と名前も一致していない状態で、 全てがイチからのスタート、
前任からの引継ぎから始まり、日々奮闘しておりました。
トップは女性で、ナンバー2であるジュピも女性、 そんな、女性の割合が高い職場です。
引継ぎはすんなりと終わり、前職の経験も手伝って、
さほど難しいと感じる業務もなく。 むしろ会社全体の財務を担う訳でもなく、
小さな事業所の運営のみに注力するだけですので、
いたって簡単…と言っては失礼なのですが、 まぁ仕事にはすぐ慣れました。
一定規模の企業は、 社員のストレスチェックを年1回実施することが義務付けられているのですが、
そのストレスチェックの書類を社員に配布していた時のことです。
ストレス溜まりまくりだよ、結果なんて判ってる、真っ黒だよ。
1人の女性社員にその書類を渡していると、 遠くからそんな声が聞こえてきました。
そんなもんやっても何も意味ねーよ、会社は何も変わらないんだよ。
まだ聞こえます。
何言うてんねん、誰やねん、あぁ、あの子か。
シヴァくん。
ジュピはまだこの段階で彼と会話を交わしたことがなく、
ただ、少し仕事はできるようだと聞いておりました。
仕事ができるのになぜかリーダーに任命されていない子、
という認識をしていました。
なんだあのやさぐれたクソガキは。
心が腐っているのか。
関わらないでいよう。
それが彼への第一印象です。
ジュピは努めてどの社員さんへも笑顔で接し、
積極的にコミュニケーションをとっていましたが、
シヴァくんに対しては、できるだけ目を合わせず、
おはようございます等の最低限の挨拶は交わしますが、
空気のように通り過ぎる日々を送っていました。
。。。
そんなある日、大雨が降った翌日、
事業所前の水路が泥で塞がれたらしく、 用水路から水が溢れてしまっていました。
あぁ、みんな業務が立て込んでて忙しそう、
こんな時は管理職である自分が動かないといけません。
ジュピは大きなシャベルが置いてある倉庫へ向かうと、シャベルがありません。
あれれ、ないなぁと思いつつ用水路へ行ってみると、
シヴァくんが1人で用水路の泥かきに奮闘していました。
あ、気まず!と思いましたが、 みんなが気付かない、誰もやりたがらないことを、
黙々と飄々とやっている彼を見て少し感動しました。
やさぐれたクソガキは、本当はいい子なのかも知れない。
なんなんだこの子は。
そんな事を思いながら、彼の傍へ行き、泥かきを手伝いました。
今までまともに会話したこともないので、
お疲れさま~、ありがとう~、とジュピが言うと、
あぁ、いいっすよ、くらいの返しがあっただけで、
その後はゴミ袋広げておくねとか、ここ持っててくださいとか、
作業的な言葉を交わしただけでした。
それからは、このやさぐれたクソガキと目を合わせない、
なんて事はせず、他の社員と同様に、笑顔で挨拶を交わすようになりました。
シヴァくんも礼儀正しく挨拶を返してくれていました。
仕事は確かにできる子で、行動が早く判断がスマート、
頭の回転がものすごく早いのだなと感じさせます。
用水路の泥かきのように、人が気付かない事にもすぐ気付き、
行動ができる頼もしい存在でした。
そして、少しお調子者で実はいたずらが大好きな、可愛い男の子でした。
。。。
ジュピが入社して1ヶ月と少し経った頃、社員面談がありました。
トップとジュピが、事業所の40人をひとりひとり面談です。
まだやっと顔と名前を覚えた程度で、
誰がどのくらいのスキルがあるかはそこまで把握し切れていない状態でしたが、
この面談で社員の人となりなどを理解できる良い機会でした。
面談何日目かのある日、トップが困った顔で面談室へやって来ました。
ジュピさん、(実際はお互いの職位、〇長、と呼び合っています)
困った事が起こりました。 シヴァが退職希望らしいんです。
とトップ。
えぇ!あのシヴァくんが? 彼が抜けると相当痛手じゃないですか?
そうなんですよ、でももう転職先も決まってるって…
とにもかくにも今からシヴァの面談なので、 どうにか引き止められたら…と思っています。
そんな会話をしていると、シヴァくんが面談室へやってきました。
さぁ、どんな話しするんですか?
何だか戦闘モードのシヴァくん。
それに対してトップは、 シヴァくんが退職希望と聞き、驚いてること、
シヴァくんが抜けると相当な痛手であることを伝えましたが、
俺の要望は何も受け入れてもらえない、
俺はこんなに頑張っているのに全く評価されていない、
こんな会社にいる意味はない、的な事を言ってのけるシヴァくん。
もう転職先も決まっているので、 とことん言いたかった不満を最後にぶちまけている様子でした。
彼はまだまだ若く、承認欲求の塊です。
彼を見ていると、なんだか若かった頃の自分を見ているようでした。
ジュピは彼に言いました。
シヴァくん、あなたはものすごくよく気が付いて繊細、
ほんの少しの変化も敏感に察知して、細部にまで行き届いた仕事をしている。
誰にも何も言わず、いつも周りの人をフォローしている。
でも、してあげたところで誰も気付かない。
やっても誰からも感謝されないけど、どうしても放っておけないからやってしまう。
自分は相当損をしていると思って心がやさぐれている。
分かってくれる、評価してくれる職場へ行きたい、そう思ってるのかな。
シヴァくんは少し驚いた表情で、
あぁ…そんなところです。
と言いました。
シヴァくんを見ていると、若い頃の自分を思い出すの。
色々な仕事をどんどん押し付けられて、私もすごく損をしていると感じてた時期があった。
でもね、そんな経験は決して無駄にはならないし、そんな事をやれるシヴァくんはすごいんだよ。
他の人は気付かないかも知れないけど、気付けずできない人ばかりなのに、
あなたはそれができる人なんだよ、それってすごくない?
沈黙して聞くシヴァくんに、ジュピは続けました。
なぜあなたはリーダーをやってないの?
これ以上仕事を押し付けられて損をしたくないからって断ってるのかな。
あなたはリーダーになって、人に教えることができる人だよ、
人の上に立てる人なんてそうそういないから。
あなたはそれができる人。
もう少し時間が経って、年齢を重ねて、考え方が3周くらいまわったら、
きっと今の自分の承認欲求を超えられるはず。
私はそれを超えてきたから、きっとシヴァくんもそうなれる。
だからもう少し、ここで一緒に頑張ってくれないかな。
まだ出会って1ヶ月とちょっと、プライベートな会話は一切ナシ、
そんな関係性なのに、ジュピはなぜか彼にここまで言い切りました。
彼は戦闘モードから少し穏やかな表情になり、
ここはこのように改善して欲しいな、とか、
ここはもっとこうする方がスムーズじゃないかな、とか、
業務に関する問題点、改善点を色々と提案してきました。
そして、
じゃあ、転職先断っときますね。
そう言って面談室から出ていきました。
トップはひと言、
ジュピさんが私の言いたい事全部言ってくれた。
だそうです(笑)
つづく
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